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夜に咲く名前のない恋人達
第11章 売上バトル

姫は電子タバコを片手に、前髪をクシでとかしながら呟く。
「ん? 使えるわけないでしょ。ルカの客なんだから……」
「……えっ?」
「ホストクラブは永久指名。一度ホストを指名したら、ジュリアの他のホストには金を使えないルールなの」
じゃあ、麗香さんは司さんにお金を使えない……
「じゃあ私に何の用なんでしょうか……?」
「さぁ?」
姫は、煙を吐きながら、つまらなそうに言った。
「夜の世界なんて嫉妬で渦巻いてるからねぇ……ルカに気に入られたアンタを刺しに来たんじゃないの?」
「ええっ……!!」
ぷりんの体が、震えた。
「休んだ方がいいですか……? 今日のチェキ会……」
「今日休んでも無駄でしょ? 今月ずっと休むつもり?」
姫の言う通りだ。
確かに……麗香が本気でぷりんに何かしようと思っているなら、いつだって会いに来られる。
今日避けても、明日も、明後日も、ライブ会場は決まっているのだから。
「……行きます」
ぷりんは、小さく息を吐いて決意した。
こうして、震える足でチェキ会へ向かうことになった。
「ん? 使えるわけないでしょ。ルカの客なんだから……」
「……えっ?」
「ホストクラブは永久指名。一度ホストを指名したら、ジュリアの他のホストには金を使えないルールなの」
じゃあ、麗香さんは司さんにお金を使えない……
「じゃあ私に何の用なんでしょうか……?」
「さぁ?」
姫は、煙を吐きながら、つまらなそうに言った。
「夜の世界なんて嫉妬で渦巻いてるからねぇ……ルカに気に入られたアンタを刺しに来たんじゃないの?」
「ええっ……!!」
ぷりんの体が、震えた。
「休んだ方がいいですか……? 今日のチェキ会……」
「今日休んでも無駄でしょ? 今月ずっと休むつもり?」
姫の言う通りだ。
確かに……麗香が本気でぷりんに何かしようと思っているなら、いつだって会いに来られる。
今日避けても、明日も、明後日も、ライブ会場は決まっているのだから。
「……行きます」
ぷりんは、小さく息を吐いて決意した。
こうして、震える足でチェキ会へ向かうことになった。

