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第13章 ルカとデート

ライブ後、ぷりんは急いで駅へ向かった。

ルカは改札の近くでスマホをいじりながら待っていた。

「お待たせーっ!!結構待ってくれた？」

「いや、ちょうど今来たとこ」

ルカはいつもの爽やかな笑顔を向ける。

それだけで、さっきまでのライブの疲れも、バトルの不安も、どこかへ消えていく気がした。

「話って何？」

「んー……ちょっと電車乗るぞ」

「えっ？ どこか行くの？」

「着いてからのお楽しみってことでいいだろ？」

そう言って、ルカはホームへと向かう。
ぷりんは慌てて後を追った。

電車に揺られて、数十分後。

都会のネオンが消え、だんだんと静かな街並みが広がっていく。

降りた駅は、昔ながらの下町だった。

「え、ここ……？」

「ここなら人目を気にせずに出歩けるだろ？」

ルカはすっと手を差し出して、ぷりんと手を繋ぐ。

「……うん」

駅を出ると、そこには観光客がたくさん訪れている下町の商店街が広がっていた。