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夜に咲く名前のない恋人達
第13章 ルカとデート
3枚目。

「ぷりん、最後どうする?」

「えーっと……じゃあ、ルカくん、少し屈んで?」

「ん?」

言われるがままに少し屈んだルカの肩に、ぷりんはちょこんと頭を寄せ、頬が触れる距離に。

さらに二人の顔の下に猫のキャラクターを持ってきた。

「こういうの……カップルっぽくない?」

「はいはい。アイドルが口にしていい言葉かよ?」

「えへへっ」

そんな会話のまま、最後のシャッター音が鳴る。

撮り終わったプリクラが印刷される間、ルカが小さく笑った。

「こういうの、久々だな」

「ねっ?楽しかったでしょ?」

「あぁ、楽しかったよ」

ぷりんは、機械から出てきたプリクラのシートを手に取り、二人で覗き込んだ。

ふざけたり、笑ったり、自然体な表情がたくさん詰まっている。

「このぷりんなんて、すげぇ幸せそうじゃんっ」

「うん。幸せだよ?いい思い出になったね」

「そうだな。楽しめたか?」

「うんっ!!この猫ちゃんも、楽しかったんだって」

ぷりんは、ぬいぐるみを抱きしめながら微笑んだ。

ルカと一緒に過ごす時間は、とても充実していて、あっという間に感じられた。

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