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感情の欠片
第3章 社会人として

指定されたレストランに行くと、カズミと見知らぬ男性が席に座っていた。
「かわいいじゃん。カズミの友達もレベル高いな」
初対面の第一声がそれだった。
「で、カズミ。この人誰?」
「うわ、きついな。でもそこがいいかも」
……当分、スルーすることに決めた。
「今、女優にも挑戦しててさ。そこで共演してるの」
「頑張ってるんだね、カズミ」
「ほんと頑張ってるんだよ、カズミちゃんは」
カズミの表情には、失望や後悔、懺悔のようなものが浮かんでいた。
食事の返事に間があった理由は、これだったのかもしれない。
男は性欲に満ちた顔つきになっていた。
何か弱みを握られ、そこから逃れるために私を差し出した……そんなところだろうか。
「カズミ、聞きたいんだけど。こいつと友達なの?」
「なんだこいつ? カズミちゃんとは親しい友達ですよ~」
男がニヤニヤと下卑た笑みを浮かべる。
一方、カズミは小さく震えながら首を振って否定しようとしていた。
「わかった。食事にしましょ。スタミナつけなきゃね、あなたが」
夜はまだ長かった。
「かわいいじゃん。カズミの友達もレベル高いな」
初対面の第一声がそれだった。
「で、カズミ。この人誰?」
「うわ、きついな。でもそこがいいかも」
……当分、スルーすることに決めた。
「今、女優にも挑戦しててさ。そこで共演してるの」
「頑張ってるんだね、カズミ」
「ほんと頑張ってるんだよ、カズミちゃんは」
カズミの表情には、失望や後悔、懺悔のようなものが浮かんでいた。
食事の返事に間があった理由は、これだったのかもしれない。
男は性欲に満ちた顔つきになっていた。
何か弱みを握られ、そこから逃れるために私を差し出した……そんなところだろうか。
「カズミ、聞きたいんだけど。こいつと友達なの?」
「なんだこいつ? カズミちゃんとは親しい友達ですよ~」
男がニヤニヤと下卑た笑みを浮かべる。
一方、カズミは小さく震えながら首を振って否定しようとしていた。
「わかった。食事にしましょ。スタミナつけなきゃね、あなたが」
夜はまだ長かった。

