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感情の欠片
第3章 社会人として
「カズミは帰っていいよ。この人と話があるから」
「えっ!? でも……」
「気にしないで。またすぐ電話するからね」
「うん……わかった……」

それにしても、こんな弱々しいカズミを見ることになるとは思わなかった。
元の彼女に戻ってほしいが、大丈夫なのだろうか。

「ちょっと、勝手に決めないでよ。カズミちゃん帰っちゃったじゃん」
いつもの感情表現のスイッチを切り、無になった。

「で、相手するけど大丈夫?」
「なんだこいつ?」
「ホテル行くんでしょ? 満足させてくれるよね?」
「あぁ……」
「なんか小さそうだけど大丈夫かしら? そういうの、粗チンって言うんでしたっけ」

煽りに当てられた男は、部屋につくなり私の服を引き破った。
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