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わたしの日常
第9章 新鮮な野菜

朝、目が覚めて一日が始まる。階段を下りてお台所へ。朝の陽ざしがさし込んでくる前のひととき。義父はもう日課の散歩に出かけている。
義父が読んでいった新聞の横に、今朝は、野菜がかごに入れられて食卓に置かれている。義父が世話している庭先の畑でとれたきゅうり、お茄子、トマト。形は悪いけどとれたての新鮮な野菜たち。今年は暑いから野菜のナリもいいようだ。きゅうりとトマトはサラダに、お茄子はお味噌汁の具にと、さっそく朝ごはんに使わせていただく。
義父は包丁も研いでくれている。研ぎ方が上手なのだろう、野菜に当てるだけで力も入れずに刃がすっと入っていく。わたしが研ぐよりも切れ味が格段に違うから、つい楽しくなって野菜をどんどん切り進めていってしまう。
大皿にサラダを盛りつけ、具沢山のお味噌汁がひと煮立ちするのを待つ。まだ切り刻まれていないお茄子が一本残っている。浅漬けにでもしようかしら。手に取ってみれば色つやも綺麗。お茄子の紺色は好きな色。ついつい見とれてしまう。
「おはよう」
娘が下りてきて、我に返る。
「うわあ、また、サラダがいっぱい。ま、美味しいからいいけどね」
好き嫌いがないのは助かる。
「今日、夏祭りがあるから友だちと一緒に行ってきていいでしょ?」
そう言えば掲示板にポスターが貼ってあったけど今日からのようだ。
義父が読んでいった新聞の横に、今朝は、野菜がかごに入れられて食卓に置かれている。義父が世話している庭先の畑でとれたきゅうり、お茄子、トマト。形は悪いけどとれたての新鮮な野菜たち。今年は暑いから野菜のナリもいいようだ。きゅうりとトマトはサラダに、お茄子はお味噌汁の具にと、さっそく朝ごはんに使わせていただく。
義父は包丁も研いでくれている。研ぎ方が上手なのだろう、野菜に当てるだけで力も入れずに刃がすっと入っていく。わたしが研ぐよりも切れ味が格段に違うから、つい楽しくなって野菜をどんどん切り進めていってしまう。
大皿にサラダを盛りつけ、具沢山のお味噌汁がひと煮立ちするのを待つ。まだ切り刻まれていないお茄子が一本残っている。浅漬けにでもしようかしら。手に取ってみれば色つやも綺麗。お茄子の紺色は好きな色。ついつい見とれてしまう。
「おはよう」
娘が下りてきて、我に返る。
「うわあ、また、サラダがいっぱい。ま、美味しいからいいけどね」
好き嫌いがないのは助かる。
「今日、夏祭りがあるから友だちと一緒に行ってきていいでしょ?」
そう言えば掲示板にポスターが貼ってあったけど今日からのようだ。

