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わたしの日常
第9章 新鮮な野菜

「いいけど、また、つまらないものばっかり食べるんじゃないわよ」
「わかってるって。綿あめとかもう卒業したし」
「じゃあ、今日は何がお目当てなの?」
「ジャンボフランクフルト!」
「ジャンボ…フランクフルト?」
「そ、すごくおいしいらしいよ」
「…遅くならないうちに帰ってくるのよ」
「はあい。じゃあ、行ってきます」
義父と繋がっているとき、戯れにお茄子を口元に差し出されたことがあった。娘はただ無邪気にフランクフルトを食べたいと言っているだけ。頬張る様子からあらぬ想像をしてしまうのは、こちらにやましい気持ちがあるだけのこと。だけど、フランクフルトはやめてせめて棒アイスかペロペロキャンディくらいにしておきなさいとも言えず、とおりいっぺんの注意だけして娘を送り出した。
(それにしてもわざわざジャンボとまでいわなくたって…。ただのフランクフルトじゃだめなのかしら?)
その理由はわたしがいちばん知っているのかもしれない。大きさはともかく、あの質感、肉感…。
『頬張っているときの悦子の顔…盛っていながら美しくて実に愛おしい。息遣いも好きだよ。鼻の孔が細長く形を変えて…』
そんな義父の言葉を思い出して発情してしまうわたし。お茄子を手に取って口に含んでみる。頬張りながら義父の帰りを待っている。
「わかってるって。綿あめとかもう卒業したし」
「じゃあ、今日は何がお目当てなの?」
「ジャンボフランクフルト!」
「ジャンボ…フランクフルト?」
「そ、すごくおいしいらしいよ」
「…遅くならないうちに帰ってくるのよ」
「はあい。じゃあ、行ってきます」
義父と繋がっているとき、戯れにお茄子を口元に差し出されたことがあった。娘はただ無邪気にフランクフルトを食べたいと言っているだけ。頬張る様子からあらぬ想像をしてしまうのは、こちらにやましい気持ちがあるだけのこと。だけど、フランクフルトはやめてせめて棒アイスかペロペロキャンディくらいにしておきなさいとも言えず、とおりいっぺんの注意だけして娘を送り出した。
(それにしてもわざわざジャンボとまでいわなくたって…。ただのフランクフルトじゃだめなのかしら?)
その理由はわたしがいちばん知っているのかもしれない。大きさはともかく、あの質感、肉感…。
『頬張っているときの悦子の顔…盛っていながら美しくて実に愛おしい。息遣いも好きだよ。鼻の孔が細長く形を変えて…』
そんな義父の言葉を思い出して発情してしまうわたし。お茄子を手に取って口に含んでみる。頬張りながら義父の帰りを待っている。

