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わたしの放課後
第12章 床上手
 「だって、おじさん、優しいから…。いつもわたしを気持ちよくさせてくれて…。今日は腰とか膝とか大丈夫だったですか…?」
 「おっと。それ、それ…」

 おじさんが笑っている。わたしは本心を言っただけだけど…。

 「美しくて知性と教養もある恵子ちゃんが『床』も『手』も磨いていったら、もっと素敵な女性になるだろうね」

 おじさんがお茶を飲みながらしみじみと語っている。『手練手管』は難しそうだけど『行為やテクニック』なら教えてもらえば、もっとおじさんに気持ちよくなってもらえるのかな…。

 「お客を遊ばせるために遊女たちもいろいろ努力していたのかもしれないね」

 そうか。『遊女』って自分が遊ぶのじゃなくて、お客を遊ばせるという意味…考えてみればそうだと思う。勘違いをなおしてもらえてよかった。今度来たときにはおじさんにちゃんと教えてもらおう。

 行為とかテクニックって、それはおじさんのお店でいろいろな本を漁って…『男女交合大全』とか。そういう本を見れば、その…体位とか…お口を使ったりとか…縛られたりとか…いろいろあることはなんとなくわかってはいるけど、おじさんがわたしに求めることもなければ、わたしがおじさんに求めることもなく…、結局なんとなくのイメージしかなくて、たぶん勘違いもしていることも多いと思う…。
 
 「恵子ちゃんは、なにかお稽古事をしたことはあるのかな?」
 「小学生の頃、お習字の教室に通ったくらいです」
 「お習字か。綺麗な字を書けるのは素敵なことだね。ちょっとお願いしようかな」

 おじさんが紙とフェルトペンを持って来た。

 「『本日閉店 店主』って書いてくれるかな。恵子ちゃんが来てくれたときのためにね」

 おじさんにはいろいろ教えてもらいたいし、もっと気持ちよくなってもらいたい。『床上手』になれるといいな。わたしは心を込めて文字を書いた。
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