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恵津子の裸(年の離れた妹)
第2章 お引越し
二日続けてセックスのあと、兄妹はそのまま眠ってしまった。そして翌朝、僕はシャワーの音で目を覚ました。いつもカーテンをしない窓が開いており、そこから朝の光と気持ち良い風が入っていた。僕は裸だったが、いつの間にか薄い掛布団に包まっていた。扉が開く音とともに、妹がユニットバスから出てきた。

「やっと起きた?」
バスタオルで髪を乾かしながら、恵津子が声を掛けた。いつものお気に入りの部屋着、ロングTシャツ一枚の姿で、妹は裾から白い太腿を覗かせていた。

「朝ごはん、できてるよ」
そう言いながらパンを取り出すと、妹はオーブントースターのタイマーを回した。そして湯沸かしポットのスイッチを入れた。ポコポコとお湯の沸く音とともに、パンの焼けるいい匂いがしていた。

「シャワーしてくる」
「うん、急いでねw」
すっぴんの妹は朝の挨拶代りに、僕の頬にキスをしてくれた。僕はまだ濡れた恵津子の髪を、手でクシャクシャにしながら撫でた。昔からの朝の挨拶に、恵津子の顔は幼稚園のころに戻っていた。

パンとコーヒー、ハムエッグとサラダの簡単な朝食を済ますと、兄妹は引っ越しの準備を始めた。すぐに使わないモノをダンボールに詰め込み、部屋を片付けた。もともと持ち物は少ないが、それでも大きめのダンボール10個以上になった。片づけが終わると今度は部屋の大掃除をした。すべてが終わったのは、お昼を過ぎていた。

「ワンルームだけど、大変だったね!」
恵津子がマットレスだけになったベッドに寝転がり、白い脚をロングTの裾から伸ばし一息ついていた。僕は妹に頷くと腕時計を見た。その日、14時に不動産屋で新居の鍵をもらう予定になっていた。

「えっちゃんが頑張ったから、余裕で間に合うよ」
僕が褒めると、妹はベッドの上でピースを返していた。そしていつの間にか、その手に前日に買ったカメラを持っていた。驚いた僕に、妹は悪戯な笑みを返した。

「兄ちゃんもピースして!」
カメラを構えると、妹はベッドの上で座り直した。そしておどけてカメラマンを気取り、僕の写真を何枚か撮った。
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