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誰にも言えない、紗也香先生
第8章 審判不在
アリスは再び“審判官”としての役目に戻っていた。
とはいえ、その姿はもう以前のメイド服ではない。
柔らかな白いオーバーニーを残しただけの裸身。
彼女は、ベッド脇のスツールに静かに腰を下ろし、頬を紅潮させながら二人の様子を見つめていた。

「……ルールを説明します」
小さな吐息をひとつ漏らしながら、アリスが言った。

「今回は、“双子の花”……姿も動きもすべて、ぴったりと一致していなければ、減点対象です」
「つまり——どちらかがズレたら、負け、ということですね」
リザが笑いながら、私の方へウィンクを送る。

「……はい。その通りです」

***

ベッドの上。

裸の身体は、自由を奪われている。
腕は後ろに回され、例の“反則行為”を防ぐために、艶やかな縄でしっかりと封じられていた。

「……サヤ、始めようか」
「うん……リザさん……」

ベッドの中央で、彼女の腰は静かに私の顔に降ろす、私の開いた太ももに彼女の息。
そして——お互いの熱を確かめ合うように、体を寄せ合った。

「んっ……」
「はぁ……」

二人の吐息が、まったく同じリズムで漏れる。

腰をわずかに揺らす。
太腿が、内腿が、すべて対称に、ぴたりと呼吸を合わせる。
器具の中心を境に、互いの揺れが伝わり、支え合うように、同時に高まっていく。
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