この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
誰にも言えない、紗也香先生
第8章 審判不在

部屋の中央、リザと私は立たされたまま――
背筋をまっすぐに保ち、**後ろ手にはしっかりと縄、身体には美しい菱模様**の縛り。
肌に食い込むその交差は、痛みというより、まるで**緊張のリボン**。
そして、ふたりの間を繋いでいるものがあった。
下の花を繋ぐのは、深紅のU字型。
口元に押し込まれているのは、細長いI字型の双頭器。
先に落とした方が、負け。
アリスは、胸元までボタンを外したシャツに白いエプロンだけという、いたずらな装いで、
私たちの前に立っていた。
「今回は……本気で決めてもらうわよ?」
手には、赤く燃える蝋燭が握られていた。
「口からアレが落ちたら、負け。
でもね……今回は、“あえて”攻めない。
私がするのは、ほんの一滴、熱い罰だけ♡」
その言葉の直後――
ぽたり。
最初の一滴が、リザの肩へ。
次の一滴が、私の鎖骨をかすめた。
「ッ……!」
声を出せない。出したら、口が緩む。
I字型が……落ちてしまう。
熱く、鋭い快感と苦痛のあいだ。
でも、すぐ隣にいるリザの震えが、私の震えと重なって、
繋がっているU字が、かすかに……中で動く。
「ん……っ……!」
それが、まるで合図みたいに――
身体の奥から疼きが溢れそうになる。
アリスは楽しげに蝋燭を傾け、もう一滴……そしてもう一滴。
床に落ちる前に、熱は私たちの肌を這い、
唇は……限界に近づいていく。
背筋をまっすぐに保ち、**後ろ手にはしっかりと縄、身体には美しい菱模様**の縛り。
肌に食い込むその交差は、痛みというより、まるで**緊張のリボン**。
そして、ふたりの間を繋いでいるものがあった。
下の花を繋ぐのは、深紅のU字型。
口元に押し込まれているのは、細長いI字型の双頭器。
先に落とした方が、負け。
アリスは、胸元までボタンを外したシャツに白いエプロンだけという、いたずらな装いで、
私たちの前に立っていた。
「今回は……本気で決めてもらうわよ?」
手には、赤く燃える蝋燭が握られていた。
「口からアレが落ちたら、負け。
でもね……今回は、“あえて”攻めない。
私がするのは、ほんの一滴、熱い罰だけ♡」
その言葉の直後――
ぽたり。
最初の一滴が、リザの肩へ。
次の一滴が、私の鎖骨をかすめた。
「ッ……!」
声を出せない。出したら、口が緩む。
I字型が……落ちてしまう。
熱く、鋭い快感と苦痛のあいだ。
でも、すぐ隣にいるリザの震えが、私の震えと重なって、
繋がっているU字が、かすかに……中で動く。
「ん……っ……!」
それが、まるで合図みたいに――
身体の奥から疼きが溢れそうになる。
アリスは楽しげに蝋燭を傾け、もう一滴……そしてもう一滴。
床に落ちる前に、熱は私たちの肌を這い、
唇は……限界に近づいていく。

