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午後四時までの性隷
第31章 必死の詮索
「じゃあ、僕はこれで失礼します」

「ええー、翔くん、帰っちゃうの?一緒に勉強しようよぉ」

別れを惜しむ娘に菊田くんは「もういただくものもいただいたし、帰って自分で勉強するよ」と言い放ったのです。

なにも知らない親なら、ただ昼食を摂っただけだと思うでしょうが、私は知っているのです。

二人がセックスしていたことを。

「いただくものもいただいた」という表現がとても生々しくて、私は耳を塞ぎたい気持ちになりました。

娘の顔色をそれとなくうかがうと、やはり頬を赤らめています。

『用事』だけを済ませたように、菊田というクラスメイトはさっさと帰って行きました。

「で、ママ、そのお花、デパートで?」

「ううん、しょ…商店街の、お…お花屋さん」

急変したというか、いつもの無邪気な娘に戻ったので、つい戸惑ってしまう自分がいました。

「で、デパートでは何も買わなかったの?」

娘がバッグの中を覗き込もうとしたので、私は咄嗟にバッグを掴んで口を閉め、「な…何も買わなかったわ。お目当てのブラウス、実際に見てみたら、あ…あんまり生地があんまり良くなかったから…」とビニール袋に入った縄を見られやしないか、ひやひやしました。

「あっそ、じゃあ私は明日に向けて勉強に入りまーす」と娘はふざけたように言い、二階へ上がって行きました。
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