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好色なる一族2
第4章 最期

大岩には芳雄という次男がいる。ただ長男の小五郎とは違って父大五郎との距離があった。
大岩大五郎が堅気になったのは小五郎が5歳のときで浅川組員時代の父のことを覚えている。小五郎はヤクザの父が格好良く見え、憧れ、そして自分もヤクザになりたいとまで思っていた。昨年射殺された組長も父親の弟分でよく遊んでもらった記憶もあった。
しかし、次男芳雄は3歳のときに大五郎が堅気になり、ヤクザ時代をほとんど覚えていない。小学生のときに父が元ヤクザと知ったときは愕然として、高校を卒業すると家を出てしまった。父を嫌い、憎み、わざと定職につかず、30歳で探偵を始めるときに名前も大岩芳雄から竜田揚に変更した。現在交際中の篠原ランにも自分の素性は明かしていない。
大岩大五郎が堅気になったのは小五郎が5歳のときで浅川組員時代の父のことを覚えている。小五郎はヤクザの父が格好良く見え、憧れ、そして自分もヤクザになりたいとまで思っていた。昨年射殺された組長も父親の弟分でよく遊んでもらった記憶もあった。
しかし、次男芳雄は3歳のときに大五郎が堅気になり、ヤクザ時代をほとんど覚えていない。小学生のときに父が元ヤクザと知ったときは愕然として、高校を卒業すると家を出てしまった。父を嫌い、憎み、わざと定職につかず、30歳で探偵を始めるときに名前も大岩芳雄から竜田揚に変更した。現在交際中の篠原ランにも自分の素性は明かしていない。

