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好色なる一族2
第2章 事件
1週間前

就活で記者希望の大学4年生Sをのり助は都内にあるBARに呼び出した。Sにしてみれば乗り気ではなかったが、太陽新聞は第一希望であり断るという選択肢はなかった。それでも白いブラウスに紺の上下というフォーマルな格好で化粧も薄め、相手が変な気を起さないように地味な感じにした。第2ボタンもしっかり留めて、5月にしては暑い日であったが、上着は脱がないようにした。

Sが店に入るとのり助はカウンターでビールを飲んでいた。Sに気づくと片手を挙げて合図した。会う前から飲んでいるのか、どういう気だろう?それにポロシャツにジーンズだ。Sは不安な気持ちになっていた。就活の子を狙った不同意性交事件が多発していることは日頃ニュースを見ていてわかっていた。

「Sさん、よく来たね。さあ座って」
Sはのり助の隣りに座った。
「何飲む?」
「あの、今日は飲むということですか?」
「違う。飲みながらリラックスした雰囲気で入社後の話もしたいんだ」
「あ、そうですか・・・」
「ねえ、何がいい?」
「サワーなら何でも」
「サワー?あんなの酒じゃないよ。テキーラは飲んだことある?」
「いいえ」
「よし、じゃテキーラにしよう」

のり助はテキーラサンライズを2つ頼んだ。
「乾杯!」
初めてのテキーラにSはくらっときた。元々酒は強くないのだ。その上テキーラは強い。
「Sさん、大丈夫?」
「はい」
そうは言っても自分が揺れているのか、世界が揺れているのか、全くわからない。
「Sさん、大丈夫?」
言葉がよく聞こえない。

気付くとタクシーに乗っていた。
「あの・・・」
「あ、気がついた?悪かったね、強いの勧めちゃって」
「いえ・・・どこに向かってます?」
「僕の仕事場だよ。記事書く時に使っているマンション。そこで休んでいくといい」
「あの・・・私帰ります」
「無理しないほうがいい。今の状態じゃ転んじゃうよ」

タクシーはのり助のマンションの前に着いた。
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