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幸せのカタチ
第3章 予知
私には不思議な能力を持っている女子友達がいる。
その名を安田香織と言い新潟に住んでいる。

年齢は私よりの4歳年下の57歳だ。
香織は相手のちょっと過去とちょっと先の未来を見る事ができる人だった。

亡くなった倫也の事なども良く聞いていたのだ。
そんな香織と電話で話していた時だ。

あれは確か今年の2月頃の事だったと思う。

「香織ちゃん、私、この先ずっとひとりなのかなぁ?」
「え?そんな事ないと思うけどなぁ?」

「え?そうなの?だって、つい最近まで付き合っていた24歳年下の男子とも別れちゃったじゃない?私この先ずっとひとりだと思うんだけどなぁ…」

24歳年下男子とは昨年の9月にFacebookで知り合った小川健(タケル)という男性だった。
小川はとても小柄で華奢な身体をしていた。

容姿はとてもキュートで私の好みの男性と言えばそう言える。
小川には押されに押されて、知り合った翌日に私の自宅で会ったのだ。

その日のうちに身体の関係になった。
小川は37歳だと言うのにとてもセックスが上手かった。

何度も私は自分のベッドで潮を吹かされた。
こんなセックスは生まれて初めての体験だったのだ。

そんな小川と3回ほど会っただろうか。
しかし、小川とはセックスの性癖が合わなかった。

私は小川に対して少しだが、好意を抱いていた。

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