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幸せのカタチ
第9章 お鍋

でも、ノンアルのビールならアルコールは入っていないので飲めたのだ。
尚も雅紀はこう言ってくる。
「食材とかの買い物代は全部俺が出すから心配しないでね…」
「ありがとう…」
「で、未来さんの家の近くにスーパーとかある?」
私はちょっと考えていた。
確かに徒歩10分辺りに24時間のダイエーがあるが、もう少し歩けば東急ストアがあった。
「ダイエーがあるわ、でも、ダイエーには駐車場がないの…」
「駐車場がないとちょっと大変だね…」
「なら、東急ストアにする?そこなら駐車場があるけど、でもどうやって駐車場に入るかわからない…」
すると、雅紀はまたタブレットで近所の東急ストアを探している様だった。
「あ、あるね…駐車場の入り方も分かったよ…」
「そう?」
「うん、一緒に買い物しよう…俺、未来さんと一緒に買い物するのが夢だったんだよね…」
「そうなの?」
「そうだよ…愉しいじゃない?」
「そうね、とても愉しいわ…」
そんな事を話していると雅紀は何かを思い出した様にこう言ってくる。
「そうだ、来月の会社の飲み会に鍋やればいいんだ…」
「え?来月飲み会なの?」
「うん、飲み会やりたいって言うヤツが居てね、幹事でもない俺が料理とかの予約取るんだよ…」
「来月のいつなの?」

