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幸せのカタチ
第12章 クロちゃん

それを聞くとちょっと雅紀は考えている様だった。

「じゃ、ズーラシアに先に行って、その後にする?」
「そうね、それがいいかも?」

「じゃ、それで決まりだね…」
「うん、お花買っていかないといけないわ…お線香は自宅にあるからいいけどね…」

「どこか途中のコンビニで買えばいいんじゃない?」
「そ、そうね…」

こうして、9月の連休にクロちゃんたちのお墓参りに行くことになった。
雅紀は何故だか物凄く喜んでこう言うのだ。

「何だか、とても嬉しいなぁ、みんなに会えるんだね…見えるといいけどなぁ…」
「え?クロちゃん達が見えるの?」

「うん、最近ちょっと見えないけどね、でも、見えるといいなぁ…」
「そうね、私もリュウやモモやチョビやクロちゃんに会いたいわ…」

「ずっと、行きたがっていたじゃない?」
「うん、行きたかった…」

「未来さん、俺がちゃんと連れて行ってあげるからね…心配しないで…」
「あ、ありがとう、嬉しいわ…」

雅紀は本当に私の事をいつも考えていてくれる様だった。
これは偶然じゃないと私は感じていた。

必然的にクロちゃんたちに確実に呼ばれている。
その事を雅紀は感じていたのだろうか。

9月の連休も待ち遠しかったのは言うまでもなかった。

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