パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第11章 横浜移住計画

雅紀の自宅は新潟県の妙高市というところにあった。
近くにはスキー場などがあり、冬になるとかなりの雪が降る所でもあった。

今年の冬もかなりの雪に見舞われたらしい。
朝、起きては除雪作業をして、仕事から帰ってからも除雪作業をしていたという。

正直、雅紀は雪に対してうんざりしていたのだ。
なので、ある時私にこう言った。

「後、数年したら雪のない温かな所に引っ越してそこで暮らしたい…」

無理もないだろう。
もう、雅紀も還暦なのだ。

この先の生活を考えると他県への移住を考えてもおかしくはなかった。
そこで、私はこう言って聞いてみた。

「ところでマサさんはどこに引っ越したいの？」
「昔、考えていたのは神奈川県の藤沢に引っ越したいと思っていたんだよね…」

「藤沢かぁ…」
「未来さんの家からは遠いね？」

「そうね、遠いわね…」

でも、藤沢でも会えなくはない距離だとも感じていた。
すると、雅紀はこう言う。

「でも、今はね、未来さんの家の近くに引っ越したいと思ってるんだよね…」
「え？横浜市に？」

「そうだよ、横浜市に移住できればいいかな…」
「それだと、私も嬉しいわ…」