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先生と私
第2章 きっかけ

手元の小さく切った紙に書いてある小さな文字を見て解答欄に答えを書いていく。
-カンニングペーパー- いけないことだとは当然分かっていたが、上がらない点数、間近に迫る受験、親からのプレッシャーに私は不正をしてしまった。
もう3回目だと思う。カンニングするのは理科だけ。どう勉強しても点数が上がらないこの科目だけが私の弱点だ。
志望校へのボーダーラインはなんとかクリアしていたし、受験本場でカンニングができる訳がないのは分かっていたが、どうしてもやめられなかった。
それと最初感じていた罪悪感も回数を重ねるごとになくなっていった。
また分からない問題だ。これはペーパーに答えがあるかもしれない。私は試験官が一番窓際の列を歩いているのを確認して、袖元に隠した小さなペーパーを軽く開いた手の中に持っていき開いて見ていた。
その時だった。
私の手の中にあったペーパーを後ろから伸びてきた手が奪っていった。
突然の出来事に何も出来ずにいた。心臓がバクバクして口から飛び出そうで、色んな想像が頭の中をぐるぐる回っている。
ペーパーを奪った人物は何も言わずに私から離れて教室後ろから出ていったみたいだ。
誰なんだろう?そして私はどうなるんだろう?
私はそれから問題を解く気力が起きずテスト時間が過ぎるのを待った。
テストが返ってきたのは次の理科の授業だった。
-カンニングペーパー- いけないことだとは当然分かっていたが、上がらない点数、間近に迫る受験、親からのプレッシャーに私は不正をしてしまった。
もう3回目だと思う。カンニングするのは理科だけ。どう勉強しても点数が上がらないこの科目だけが私の弱点だ。
志望校へのボーダーラインはなんとかクリアしていたし、受験本場でカンニングができる訳がないのは分かっていたが、どうしてもやめられなかった。
それと最初感じていた罪悪感も回数を重ねるごとになくなっていった。
また分からない問題だ。これはペーパーに答えがあるかもしれない。私は試験官が一番窓際の列を歩いているのを確認して、袖元に隠した小さなペーパーを軽く開いた手の中に持っていき開いて見ていた。
その時だった。
私の手の中にあったペーパーを後ろから伸びてきた手が奪っていった。
突然の出来事に何も出来ずにいた。心臓がバクバクして口から飛び出そうで、色んな想像が頭の中をぐるぐる回っている。
ペーパーを奪った人物は何も言わずに私から離れて教室後ろから出ていったみたいだ。
誰なんだろう?そして私はどうなるんだろう?
私はそれから問題を解く気力が起きずテスト時間が過ぎるのを待った。
テストが返ってきたのは次の理科の授業だった。

