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真昼の幽霊
第2章 とける

「この上も脱いだら、どーなる?はだかのまま?ゆーちゃん、えっちな幽霊じゃん、はぁっ」
「ばかぁ!ぜったいっ、脱がないっ」

 ――すり♡すり♡

 男の指先が両胸の頂に向かって愛撫するように宙を掻く。秋用の厚手で丈の短いブルゾンは肩までずり落ち、白いタンクトップがよじれている。彼の手から逃れようと腰を反れば、丸出しの柔らかな尻たぶの間に男の膨らみが当たった。

「ん、」
「あっやだ、ぁ」

 その瞬間、ぐっと男の両腕がわき腹を周り胸下をホールドし、むにゅりとおっぱいが上にあがる。タンクトップの胸元がたわみ、白い肌がこぼれおちそうだった。男はそのまま膨らみを尻に摩りつけ始めた。

 ――ずりずり♡、ぬちゅり♡、ぬちっ♡

 布が擦れると中でヌメついた水音が聞こえてくる。男の小刻みな上下の腰揺れによって、腕にのっかているおっぱいが揺らされ、段々とブラが上にずれていく。


「ハッ……うっ、俺のほうが、濡れてるなァ」
「……っっ」

 感じ入った男の声は酷く気持ちよさそうであった。首筋に当たる吐息は熱い。彼によって温度すら感じるようになっているのか、この淫らな空気に当てられているのか。じわじわと背筋から熱が広がっていく。布に擦れる乳首がむずむずし始めていた。

「……ぁっ、っ♡」

「はっ、ゆーちゃん、」

 幽霊なのに、とろり、と奥から何かが溶けだし垂れいく。
 ――もしかして俺のせいで……魂の形が変わった?
 ――そんなの……めちゃくちゃ
 先ほどの台詞が頭をよぎる。彼によって魂がとろけ出てしまうような怖さに快感を覚えるのが怖かった。
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