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第19章 二人の関係

　あれから一週間後、大翔お兄ちゃんからメールがきた。それは昨日、静江さんとセックスすることに成功したというメールだった。


「お兄ちゃん……勃ったんだ」


　それを知ってホッとした。大翔お兄ちゃんと静江さんがセックスすれば、もうお父さんが静江さんとセックスする理由はなくなる。


「良かった……」


　メールには続きがあって、子種のことも二人で頑張るとのことだった。そして大翔お兄ちゃんは静江さんに土下座して謝罪し、これから静江さんを大切にすると約束したそうだ。


『俺は陽菜の味方だから』


　私はこの前そう言ってくれた大翔お兄ちゃんの言葉を思い出す。お兄ちゃんは「お父さんを助けてほしい」という私の願いを叶えてくれた。


「……御礼しなきゃ……」


　その御礼は、大翔お兄ちゃんとセックスすること。私はお父さんを助ける代わりに大翔お兄ちゃんとのセックスを続けることを約束してしまった。これはもう本当に誰にもバレないようにしなければいけない。