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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第19章 二人の関係
「大丈夫か、水嶋」

「……はい……」


 私は池本先生の顔をまともに見れなかった。もしかしたらさっきの話、聞かれたかもしれないと思ったら、気まずくて目を合わせられない。


「助けてくれてありがとうございます、じゃあ……」

「水嶋!」


 すぐに立ち去ろうとすると、池本先生に腕を掴まれた。


「やっぱり送ってく」

「え……」

「このまま一人で帰したら、心配だから」

「……っ」


 池本先生は私を心配してくれている。でも私と一緒にいたら逆に迷惑をかけてしまう……。私は池本先生を巻き込みたくない。


「ありがとう、先生。私は大丈夫だよ。駅まですぐだし、それに寄るところもあるから」

「でも……」

「もう、大丈夫ですって! それより先生、このあと用事あるんでしょ? 遅れちゃいますよ!」


 私はなるべく明るく振る舞って、早口で捲し立てた。


「……わかった。じゃあ、気をつけて帰れよ」


 私は手を振って、先生の後ろ姿を見送った。






 
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