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第21章 先生の部屋

「水嶋兄妹は仲が良いんだね、安心したよ」


　ほんとさっきは気まずかったのに、こんなにいつも通りに接することができたのは先生のおかげだよ。


「そうだ、服。そろそろ乾いてると思う」

「ありがとうございます。じゃあ私着替えてきますね」


　私は脱衣所に行って、乾燥機から服を取り出した。


「うん、乾いてる」


　先生の洗濯機が乾燥機付きで良かった。だって下着も濡れてたから、実はノーパンノーブラでパジャマ着てたんだよね……先生は気づいてないと思うけど。
　

　私はパジャマを脱いで、服に着替えた。パジャマは洗って返そう……そう思って洗面所のドアを開けようとすると、二人の話し声が聞こえてきたから思わず立ち聞きしてしまった。


「……わかってます。陽菜のことは俺が全力で守ります。もう泣かせたりしない」

「それを聞いて安心したよ。彼女が安心できる居場所を作ってあげて欲しい」


　真人お兄ちゃん……。池本先生……。