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第34章 番外編　　８月２６日　結婚記念日　～昼～夕方～

前にコンチェルトの結婚式の日に
宿泊した時は、雨で残念な
ステイになっちゃったから
今回はそのリベンジになったんだけど。

１０１１号室のドアの前で
鍵は持ってるけど、ドアの
インターフォンを鳴らした。

ガチャとドアが開いて、
旦那さんがドアを開けてくれて。

『巴、エステ終わったんですか？
今日は…専用テラス最高ですよ』

旦那さんはこの部屋だけにある
広々としたテラスのデイベッドで
スマホで本を読みながら、
ビールとサンドイッチと
トリュフ塩のフレンチフライを
食べて寛いでいたみたいで。

『巴、夕食は…ルームサービスで
コースをお願いしてあるんで、
このテラスのテーブルで食べましょうよ』

ラ・スイートはルームサービスが
かなり充実してるみたいで
巴も何か食べますか？って言われて
凄い分厚いメニューを見せてくれたんだけど。

美味しそうなパフェがあったから
これが食べたいと旦那さんに
お願いをして。パフェを待つ間に
メイクをキチンとし直して。

記念日のディナーは…ここで
ルームサービスって聞いたから
準備に来てくれるまでは
ここでゆっくりして過ごせそうだ。

お化粧が…終わった頃に
丁度…ルームサービスで頼んだ
シーズナブルパフェが届いて。
このパフェは季節によって
内容が変わるみたいで、
今のシーズンは桃がメインの
パフェになっているみたいだった。

旦那さんはちゃっかりと、
私のパフェを頼むついでに
別の物を注文していて。

綺麗にお皿に盛りつけられた
トリュフチョコが届いて。

『巴、チョコ一緒に食べましょうよ』

時間的にこのパフェを食べ終わった頃に
ディナーの時間になるのでは
ないんだろうかって思っていて。

旦那さんはサンドイッチも…
フレンチフライも旦那さんに掛かれば
小腹を満たすためのおやつ程度なのかも？

ちゃっかりお代わりのビールも
注文してたみたいで。

旦那さんのおつまみの
フレンチフライを摘まませて
貰ったり、チョコも１粒
分けて貰って。私のパフェも
ちょっと旦那さんにおすそ分けをして。

『ホテルの部屋でのんびりするのも
これはこれで悪くないですね』