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12歳年下の旦那さんと新婚旅行と妊活する話
第34章 番外編 8月26日 結婚記念日 ~昼~夕方~

大きな声で話をしても、
こんな風に写真を撮りまくったりしても
誰にも気を遣わなくて良いから。
『夕食、ルームサービスもありですね』
と旦那さんがそう言っていて。
多分自分は注文したコースでは
お腹いっぱいにならないだろうからって。
アラカルトのお料理も頼んでたみたいで。
コースの間にカレー食べるなんて
ルームサービスじゃないと
出来ませんからねって笑ってたけど。
どれが元々のコースのお料理で
どれが…追加した分なんだろうって
そんな風に思ったりしながら。
食事を…食べ進めていると…、
すっかり…周囲も暗くなって来て。
テラスのテーブルからは…
神戸のベイサイドの夜景が見える。
『こんな風に外で神戸の
夜景眺めながら…食事するのも良いですね』
山側の夜景も海側の夜景も綺麗だけど、
こんな風にプライベート感のある
外でディナーを頂きながらの
夜景…は…確かに初めてかも知れない。
「うん、特別な日って…感じがするね…」
『特別な日…じゃないですか…。
僕と…巴が……付き合う様になって
2年の記念日ですし。結婚して
夫婦になって1年の記念日ですからね』
「ダブル記念日って事?」
『ええ、コンチェルトの
トワイライトクルーズに乗るか
迷ったんですけどね…。船は
また明日ランチクルーズ乗りましょうね』
私と旦那さんが付き合うようになった
きっかけになったのが、
コンチェルトのトワイライトクルーズで。
モザイクの方視線を向けると、
モザイクの隣にコンチェルトの姿が見えていた。
『後、もうちょっとしたら
今度はディナークルーズに
出航するコンチェルトが
ここから丁度見れますよ』
コンチェルトは1日4クルーズする
レストラン船で、
ランチクルーズ
ティークルーズ
トワイライトクルーズと
今から出航するディナークルーズだ。
あれから…2年になるんだ…。
もう、2年なのか…
まだ2年しか経ってないんだって。
私が彼と…港斗くんと過ごした時間は
私の人生の中のたった2年間で。
ずっと毎日一緒に居るから、
もうなんかずっと…前から…
一緒に居るみたいな…そんな感覚だったから。

