この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
12歳年下の旦那さんと新婚旅行と妊活する話
第34章 番外編 8月26日 結婚記念日 ~昼~夕方~

今日で2年って思うと…
なんだか…言葉にすると短く感じる。
でも……ぼんやりと神戸のベイサイドの
夜景を眺めながら、その2年間を
振り返ると…色々な場所に
旅行しに行った思い出が蘇って来て。
時間は…2年間だけど、
それ以上の…濃さの無い…
2年間だったなってそんな風に思う。
だらだらと…雄介さんと
過ごしてた時間と…は…、
何もかもが違っていて新鮮で
新しいくて…色々な経験をして…。
旦那さんとの12歳の年齢差に
負い目を感じていた自分が…、
今では嘘みたい…で…。
旦那さんは旦那さん
港斗くんは港斗くんって
年齢がどうこうって言うより
彼と言う存在を私が受け入れて
当たり前に…なっちゃたんだなって。
『巴、何か追加注文しますか?
1回アルフレッドさんに来て貰って
テーブルの上…綺麗にして貰いましょうよ』
追加の飲み物をお願いしたら、
アルフレッドさんがお部屋に来てくれて。
お皿を片付けてくれて。
旦那さんが今日の為に頼んでくれていた
デザートのプレートを持って来てくれる。
そのプレートと一緒に
記念撮影もして貰って。
これとは別に…コースの分の
デザートもあるみたいで。
そっちを持って来てくれる時に
コーヒーと紅茶とどっちがいいかと
アルフレッドさんに聞かれたので。
私は紅茶を、旦那さんは
コーヒーをお願いした。
『さ、新しい飲み物も来ましたし
もう1回乾杯しましょうよ、巴』
「結婚記念日の夜に…乾杯」
『乾杯』
船の汽笛が鳴って…
モザイクの方を見ると
コンチェルトがナイトクルーズに
出航する所で。
ナイトクルーズに出航して行く
コンチェルトの姿をテラスから見送った。
『あ、そうだ』
「何?どうかしたの?港斗」
『折角、あのデイベッドみたいな
プールサイドベッドみたいなの
ありますし、あれで寛ぎながら
これ食べましょうよ、巴』
広いテラスにはデイベッドがあって
角度を好きに変えて寛げる。
2つ並んだデイベッドの間には
小さなテーブルもあるから。
ここにちょっとした物なら置けそうだ。
『こっちに座ったら、
メリケンパーク側が良く見えますよ』

