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第35章 プレミアガーデンでの夫婦の夜

枕の下に…何か…
スエードみたいな手触りの物が
触れて…それを引っ張り出すと。

アメニティのドライヤーとか
入ってそうな巾着が出て来て。
その巾着袋を開けると。

コンパクトなサイズの…
コードレスの電マが出て来て。

『なんかセクシー女優が監修してるか
何かって電マで、Amazonで過去
１ヶ月で８０００点以上
売れてる商品みたいだったんで…。
値段も２０００円ぐらいだったし
１つぐらいあっても良いかなって』

めっちゃ軽いんですよと
言われて…持ってみると
たしかに全然重さを感じない。

『１５８ｇらしいですよ？
フル充電で１２０分使えるらしいんで
この重さですから、使ってて
腕がだるくなる心配もないですし。
強さも８段階調整出来て
パターンも２０パターンの
振動パターンがあるらしいですよ』

と…この黒い小さい電マの
プレゼンを旦那さんがしてくれて。

「ここに用意してあるって事は、
私がエステに行ってる間に
ここに用意してたって事でしょ？」

『はい、そうです。
夜に…お試ししようって…
思って充電して持って来てたんで』

カチッと電マのスイッチを
旦那さんがＯＮにすると、
ブブブブッっと…モーターの
音がするけど…消音設計みたいで。

割と…音は静かな感じだ。

『音は…静かですけど…、
振動は割とパワフルですよ…』

そう言いながらチョンっと
ヘッドの部分を…首筋に引っ付けてくる。

ビクビクっと…身体が反応して
跳ねてしまったんだけど。

『そっち側の枕の下も…
探ってみてくれませんか？』

「これ以外に…も何かあるの？」

『探してみて下さい』

そう言われて弄ると
確かにまだ薄いビニールの
袋に入った何かがあって。

中身が見えないようになっている
配慮されたビニール袋が２つ。
枕の下から発掘されたんだけど。

１つのビニール袋の中には
テラテラしたサテンで出来た
黒い７センチ幅の長いリボンが
２本入ってるセットの物で。

黒いリボンの長さは…多分
１．５メートルぐらいある感じ。

「これは？サテンの黒いリボン？」

『全部一緒に使おうと思って』