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性交私立緊縛高等学校
第1章 1年生
姉妹校 第4章

 血縁もない貴方に千沙の何が分かるんだ。

「ごめんなさい、これは私にもどうしようもないのです。私、性交の先生ではなくて校長先生に言われたまででして……」
 急に優しい口調になった。先ほどまでとは大違いだ。
 何をしてでも千沙を渡さない気か。

「だったら尚更……! こんなこと、やめてくださいよ!」

「そちらこそ、手を離してくれません?」

「嫌ですっ!!」
 絶対に、千沙の手だけは……離さない……!!
 何があっても……!!

「……いい加減にしなさいっ!!」

「うぐっ!!」
 私は彼女に殴られた。
 何とか耐えようと思った為、顔には負傷が出来てしまった。
 こんな攻撃、急いでかわせればよかったのだけど、千沙の手を取っていたこともあったから、どうしようもないことだった。

「何があっても……絶対に……千沙だけは離しませんよ……!!」
 妹だけは……絶対に……!!

「……!!」
 彼女の顔色が変わる。先ほどよりも不気味な顔だ。

「お姉ちゃん、傷が……!!」
 確かに私は、先ほどの攻撃で負傷を受けてしまった。
 だけど……。
「千沙、大丈夫……お姉ちゃんが絶対に……守ってあげるから……」
 私が千沙を守らなければいけないんだ……。千沙の……お姉ちゃんだから……!!

「ふんっ!!」
 彼女は再び私の顔を、先ほどよりも強く殴りかかってきた。

「何度やっても同じことです、諦めてください」

「諦め……ません……うっ……」
 血が……出てる……。

「お姉ちゃん、もういいよ!! このままじゃお姉ちゃんがっ!!」
 千沙は必死に首を振り声を上げた。それでも涙は何とか堪えている。

「ううっ!!」
 私は勢いよく殴り掛かった。

 え……? 攻撃が、かわされた……?

 私が出来る最大限の攻撃は、相手に身をかわされた。

 まずいっ……! このままじゃ、倒れるっ!!

「うっ!!」
 何とかダメージは足だけで済んだものの、この痛みじゃ当分は動かせないだろう。

「遅い動きですね。もう終わりですか?」
 早く体を起こさないと……千沙が……!
 そう思っても、先ほどの痛みで足は動かせなかった。

 彼女が去っていく。
 目で見えていなくても、音で分かる。
 段々と、歩く音が小さくなっていくのが……。


 私は……妹を……守ることが出来なかった……。
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