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社長は彼女の“初めて”を知っている
第1章 仮面の女

もし本当に誰かと付き合うなら──
“結婚”を考えられる人じゃなきゃ、意味がない。
でも……
その人が本当に結婚していい人なのかなんて、始める前から分かるはずもない。
だから私はいつも恋愛を避けてきた。
気づけば、誰かを“好き”になることさえ分からなくなっていた。
悪循環。
わかってる。でも、やめられない。
「玲奈ちゃんって、どんな恋愛してきたの?」
遠藤翼くんが不意に聞いてきた。
打ち合わせの合間、ロケバスの中。窓の外には夕暮れの街が流れている。
「……私は、全然。」
「えっ? 意外。玲奈ちゃんって、絶対モテるでしょ?」
「うーん……でも、考えちゃうんですよね。この人と付き合ったら、どんな未来になるんだろうって。そういうの、ちゃんと見えてからじゃないと踏み出せなくて……」
“結婚”を考えられる人じゃなきゃ、意味がない。
でも……
その人が本当に結婚していい人なのかなんて、始める前から分かるはずもない。
だから私はいつも恋愛を避けてきた。
気づけば、誰かを“好き”になることさえ分からなくなっていた。
悪循環。
わかってる。でも、やめられない。
「玲奈ちゃんって、どんな恋愛してきたの?」
遠藤翼くんが不意に聞いてきた。
打ち合わせの合間、ロケバスの中。窓の外には夕暮れの街が流れている。
「……私は、全然。」
「えっ? 意外。玲奈ちゃんって、絶対モテるでしょ?」
「うーん……でも、考えちゃうんですよね。この人と付き合ったら、どんな未来になるんだろうって。そういうの、ちゃんと見えてからじゃないと踏み出せなくて……」

