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社長は彼女の“初めて”を知っている
第1章 仮面の女

言いながら、自分で苦笑してしまう。
“色気の女王”なんて呼ばれているのに、実際はこれだ。
「うわ、理性的〜。……俺、全然考えてないな。好きになったら、もう行動してる。」
そう言って翼くんが笑う。
ああ、この人は“本能で動く”タイプか。
そういう人、たぶん私が一番なれない存在。
「玲奈ちゃんは?」
「え……?」
「俺は本能で動くタイプだけど、玲奈ちゃんは?理性で動くって言ってたけど、今、好きな人がいたら……どうする?」
答えられなかった。
喉の奥で、なにかがひっかかった。
──だって、恋愛なんてしたことない。
自分が誰かを好きになる瞬間なんて、まだ知らない。
「……どうかな。まずはその人を、研究するかな。」
“色気の女王”なんて呼ばれているのに、実際はこれだ。
「うわ、理性的〜。……俺、全然考えてないな。好きになったら、もう行動してる。」
そう言って翼くんが笑う。
ああ、この人は“本能で動く”タイプか。
そういう人、たぶん私が一番なれない存在。
「玲奈ちゃんは?」
「え……?」
「俺は本能で動くタイプだけど、玲奈ちゃんは?理性で動くって言ってたけど、今、好きな人がいたら……どうする?」
答えられなかった。
喉の奥で、なにかがひっかかった。
──だって、恋愛なんてしたことない。
自分が誰かを好きになる瞬間なんて、まだ知らない。
「……どうかな。まずはその人を、研究するかな。」

