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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第18章 混り合う澱のひとしずく
「そうそう、いい感じ!」

(昔見たグラビア写真集の中にも、こういう構図のショットがあった気がする……。)

撮る側には、こういう姿が唆るのかもしれない。

ナツはカメラから顔を離し、部屋の奥へと視線を向ける。

「次はあっち。」

ナツが顎で示すその先を見ると、L字型の革張りの黒いソファが隅に置かれていた。

裕樹はキッチンから離れ、ソファへと歩き出す。

ナツはすれ違いざまに笑みを浮かべ、裕樹の後をついて行く。

裸の足裏に、床のひんやりとした感覚が伝わってくる。

ナツの視線が後ろ姿に浴びせられていることを意識すると、自然と肩が強張った。

「次はここに座ってみて。」

ナツは横目で裕樹を見ながら囁いた。

表情を見なくても、どんな貌をしているのかは想像がつく。

裕樹は言われるがままに、ソファに腰を落とす。

ソファの表面は思ったよりも冷たく、太腿の裏から背中にかけてその感触が伝わった。

ナツは一歩後ろに引いて、全体を捉えるようにカメラを構えた。

「うん、いい感じ。そのまま横になってみて。」

裕樹はゆっくりとソファに身体を預け、脚を投げ出すように仰向けになった。

片方の脚は膝を立て、もう一方はだらりと伸ばす。

右手の甲で顔を覆うようにして、左手は釣り糸のように力なく垂れていた。

どこかで見たことのある構図だと記憶を巡らせ、それがタイタニックのローズに似ていると裕樹はぼんやり思った。

「いいね、そのポーズ好き。」

ナツはカメラごと裕樹に近付くようにしてシャッターを切った。

「慣れてきたね。」

何のためにやっているのか、意味のないと思うポーズすら、ナツの思い描く構図として消費される。

そう思うと胸の奥が脈を打つ。

恥ずかしいと思う反面、逃げたいという気持ちはなかった。

むしろ、徐々に視線を向けられることを待ち望んでいるような──
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