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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第18章 混り合う澱のひとしずく
裕樹はゆっくりと上体を起こした。
そのままソファに深く腰掛け、膝を手で抱えて観音開きのように脚を開く。
ナツの顔を見ることは出来ず、首から上に火がついたように熱くなった。
「ああ……溢れてるところが、くっきりと写ってる……。」
ナツは覗き込むように身を寄せ、脚の間を狙うようにシャッターを押す。
独り言のようなその指摘が、裕樹の意識を否応なくそこへ向けさせた。
カメラから逸らした視線の端に、じっとり満ちている先端──
僅かにひくついただけで、溢れ、滴り落ちていくのを止められず、どうしようもなく逃げ場がなかった。
ナツはカメラの画面を操作して、撮った画像を確認しているようだった。
裕樹はナツと視線を合わせられないまま、その様子を視界の端でぼんやりと捉えている。
脚を閉じても良いと思いつつも、再びレンズを向けられることを考えて、ただ待つしかできなかった。
撮る側の感覚──
裕樹はかつて経験している。
葵が制服を脱いだ時に、レンズ越しに手を伸ばして触れたくなるような衝動があったことも。
今、逆の立場なら、カメラを放り投げて、このソファの上で身体を重ねてしまう気がする。
「……何か真剣に考え事でもしてる?」
ナツの声に肩が揺れ、ぼやけていた視界のピントが合う。
「……撮る側と撮られる側が流れでソファでしちゃったりとかするのかな、なんて考えてた。」
「そういうことも確かにあるかもね……。」
ナツはカメラを向けていた場所を再確認するように、一度だけ視線を落とした。
「ここも悪くないけど……アキ先生が好きな場所は、他にもあるんじゃなくて?」
わざとらしくそう呼んだナツが、リビングの向こう側の襖を軽く顎で示す。
取材のような気分だなと思いながら、裕樹は立ち上がった。
そのままソファに深く腰掛け、膝を手で抱えて観音開きのように脚を開く。
ナツの顔を見ることは出来ず、首から上に火がついたように熱くなった。
「ああ……溢れてるところが、くっきりと写ってる……。」
ナツは覗き込むように身を寄せ、脚の間を狙うようにシャッターを押す。
独り言のようなその指摘が、裕樹の意識を否応なくそこへ向けさせた。
カメラから逸らした視線の端に、じっとり満ちている先端──
僅かにひくついただけで、溢れ、滴り落ちていくのを止められず、どうしようもなく逃げ場がなかった。
ナツはカメラの画面を操作して、撮った画像を確認しているようだった。
裕樹はナツと視線を合わせられないまま、その様子を視界の端でぼんやりと捉えている。
脚を閉じても良いと思いつつも、再びレンズを向けられることを考えて、ただ待つしかできなかった。
撮る側の感覚──
裕樹はかつて経験している。
葵が制服を脱いだ時に、レンズ越しに手を伸ばして触れたくなるような衝動があったことも。
今、逆の立場なら、カメラを放り投げて、このソファの上で身体を重ねてしまう気がする。
「……何か真剣に考え事でもしてる?」
ナツの声に肩が揺れ、ぼやけていた視界のピントが合う。
「……撮る側と撮られる側が流れでソファでしちゃったりとかするのかな、なんて考えてた。」
「そういうことも確かにあるかもね……。」
ナツはカメラを向けていた場所を再確認するように、一度だけ視線を落とした。
「ここも悪くないけど……アキ先生が好きな場所は、他にもあるんじゃなくて?」
わざとらしくそう呼んだナツが、リビングの向こう側の襖を軽く顎で示す。
取材のような気分だなと思いながら、裕樹は立ち上がった。

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