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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第18章 混り合う澱のひとしずく
裕樹の内に燻る羞恥などナツは露知らず、ディナーの写真を眺めるようにプレビューを見ている。

楽しそうなナツの横顔──

先ほどの玄関口での通話のように、またしても裕樹の羞恥は置き去りにされていた。

「ナツはさ……それをオカズにしたりするの?」

「うーん……。そこまで考えたことがなくて……。」

ナツは画面を見つめたまま、僅かに首を傾げている。

「どうだろう……。わかんない。」

「なら……ナツのも撮らせてよ。」

「え、私?」

ナツは裕樹の方を向いて、少し驚いたように眉を吊り上げる。

「俺ばっかり撮られてるの、ずるくない?」

「私は撮る方が好きだからいいの。」

ナツは液晶の中の裕樹を撫でるように指先で触れながら、口元を緩めた。

「俺はナツのこと思い出して、オカズにしたいけどね……。」

裕樹はそう言いながら、ナツの手とカメラを伏せるようにそっと下げた。

液晶画面に映る自分の姿を、隠すようにしてナツの顔を覗き込む。

「どうしたの……?」

裕樹が唇を重ねようと近づくと、ナツは瞳を閉じて抵抗せずに受け入れる。

音を立てて舌を絡ませながら、裕樹はナツの衣服をたくし上げた。

そのままナツの指先からそっとカメラを取り上げる。

使い方も分からないままボタンを押すと、指先に小さな振動が返ってきた。

レンズカバーが瞬きのように開き、裕樹はナツと一緒に映るようにカメラを向ける。

「あっ……ちょっと……」

ナツの言葉を遮るようにトップスを頭から通す。
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