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堕ちる一家
第4章 長女堕ちる
夏休みが終わり二学期。
山間部の季節は早々に秋に近付いていた。
空が高く澄み雲の形が変わってきてる。
「ふぅ〜〜。」
綺麗な景色を見ても心は晴れない。
梅雨過ぎから夏にかけて一つの疑念が思考を絡め取って離れない。
お母さんに男が出来た?
証拠はない。
根拠は女の勘。
廊下を歩く足元に
家事をする手先に
食事の箸の上げ下げに
微妙に女が匂う。
そりゃお母さんだって四十路女盛り。
いつかは再婚なんて話も出てくるだろうが
お父さんが死んで未だ半年。
いくらなんでも早すぎる。
だいたい相手は誰?
こんなド田舎で日がな一日家に居るお母さんに出会いのチャンスがあるとは思えない。
一番近い位置にいるのは
・・・・仁司伯父さん。
悍ましい想像を頭を振って振り払う。
お母さんを丸め込んでこんなド田舎に連れてきた張本人。
転校せずにすんだのはいいが電車は走ってないしバスは来ないしで毎日あの人に学校に送ってもらうのが嫌!
同じ理由で放課後友達と遊べないのが嫌!
ゴリラみたいな体型が嫌!
男臭い体臭がイ・ヤ!
半径5m以内であの人が呼吸してるのが嫌!
お母さんからは口癖の様に居候させてもらってるのにと言われる。
が、頭では愛想良くしなければと思うものの生理的に嫌なものに優しくなんか出来ない。
出て来たゴキブリに「可愛いでチュね」と、愛想言える人間が人類の0.0001%未満しか居ないのと同じ事だ。
そんな伯父さんにお母さんが思いを寄せ挙句の果てベッドを一緒に
・・・・・
ウワァ〜!サムサム出て来た。
何にせよ確かめなくっちゃ。

翌日いつも通り伯父さんに校門の500m先まで車で送ってもらう。
ゆっくり歩きながら伯父さんが引き返すの待つ。
まだ、
まだ
まだまだ。
私を追い抜いて行った車が、左折して、見えなくなると反対側にダッシュ。
大通りにでてタクシーを捕まえる。
目的地はもちろん四ノ宮本家。
70分程で到着。
少し手前で降りて裏口から入り使われてない離れを通って中庭。
縁側から仏間に入る。
仏壇にはお父さんと祖父母の位牌が祀られている。
「お父さん、陽子を護って。」
手を合わせてから廊下に出る。
古い建物のせいか一歩踏み出す度に床板がミシッミシッと鳴る。
普段は気にならないがこういう時は心臓に悪い。



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