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巨人が住み着く家
第1章 巨人の友達

「ただいま!」
平日の16時少し前。
いつも通り小5の息子健太郎が学校から帰ってきた。
声の感じだと特に変わりなく楽しく過ごせたみたいだ。
「友達連れてきたからオヤツ頂戴!」
はいはい。
苦笑しながら玄関に出迎えに行き
・
・
・
一瞬思考が止まる。
友達?
誰が?
健太郎の横に立っていたのはドアを身を屈めないと通れないような大男。
胸板も厚く半袖シャツから露出している腕なんて丸太のよう。
彫りの深い顔も小学生の物じゃない。
俳優の阿◯寛似の西洋顔。
こんな小学生居るわけない。
玄関に大男を残して博を奥に引っ張り込む。
「どういう友達?」
曖昧な聞き方だがこれ以上言葉が出ない。
「?クラスの冴嶋猛君。」
サエジマタケシ
?
聞き覚えがある
確か・・・
「クラスで一番大きい子」
「そう!」
待て待て息子よ。
確かにクラスで一番大きいには違いないだろうがあれなら教職員含めて校内で一番、もしかしたら町内で一番大きいって冠つかない?
「あのぉ〜〜。お邪魔なら僕帰ります。」
申し訳なさそうな声に玄関に放置してたのを思い出す。
「ごめんなさいね。さ、上がって上がって。」
博と連れ合い2階に上がっていく後ろ姿を見送って思わず溢れる溜息。
あれで小学生?
顔付きも含めアラサーだと言われても違和感がない。
あれで普通の小学生みたいに半袖半ズボンランドセルだったら即警察案件だろう。
失礼な事を考えながらお盆に貰い物のクッキーの詰め合わせ缶と1.5lのジュースのペットボトルを乗せて2階に運ぶ。
子供部屋で大きな背中を丸め太い指で小さなコントローラーを操作してテレビゲームやってる姿は絵本のクマサンみたいで可愛かった。
この日を機に猛君は週に2回程遊びに来るようになった。
いつしか私は猛君が来るのが楽しみになっていて少しでも長い時間引き止めようと晩御飯に誘うのもしょっちゅうだった。
ハッキリ言おう。
猛君チョー好み!
スリムなアイドルよりゴリマッチョ!
シュッとした顔よりコッテリ顔!
私はそういう趣味!
まあ若い頃にそんな理想の男性に縁がなく優しさと溢れる愛情に絆されて亭主と結婚したのに今になってこんな理想的な男が現れるなんて。
神様のバカ!
と罵ると同時に配慮に感謝もしていた。
どんなに理想的でも色気を感じても相手は「息子の同級生11歳」
平日の16時少し前。
いつも通り小5の息子健太郎が学校から帰ってきた。
声の感じだと特に変わりなく楽しく過ごせたみたいだ。
「友達連れてきたからオヤツ頂戴!」
はいはい。
苦笑しながら玄関に出迎えに行き
・
・
・
一瞬思考が止まる。
友達?
誰が?
健太郎の横に立っていたのはドアを身を屈めないと通れないような大男。
胸板も厚く半袖シャツから露出している腕なんて丸太のよう。
彫りの深い顔も小学生の物じゃない。
俳優の阿◯寛似の西洋顔。
こんな小学生居るわけない。
玄関に大男を残して博を奥に引っ張り込む。
「どういう友達?」
曖昧な聞き方だがこれ以上言葉が出ない。
「?クラスの冴嶋猛君。」
サエジマタケシ
?
聞き覚えがある
確か・・・
「クラスで一番大きい子」
「そう!」
待て待て息子よ。
確かにクラスで一番大きいには違いないだろうがあれなら教職員含めて校内で一番、もしかしたら町内で一番大きいって冠つかない?
「あのぉ〜〜。お邪魔なら僕帰ります。」
申し訳なさそうな声に玄関に放置してたのを思い出す。
「ごめんなさいね。さ、上がって上がって。」
博と連れ合い2階に上がっていく後ろ姿を見送って思わず溢れる溜息。
あれで小学生?
顔付きも含めアラサーだと言われても違和感がない。
あれで普通の小学生みたいに半袖半ズボンランドセルだったら即警察案件だろう。
失礼な事を考えながらお盆に貰い物のクッキーの詰め合わせ缶と1.5lのジュースのペットボトルを乗せて2階に運ぶ。
子供部屋で大きな背中を丸め太い指で小さなコントローラーを操作してテレビゲームやってる姿は絵本のクマサンみたいで可愛かった。
この日を機に猛君は週に2回程遊びに来るようになった。
いつしか私は猛君が来るのが楽しみになっていて少しでも長い時間引き止めようと晩御飯に誘うのもしょっちゅうだった。
ハッキリ言おう。
猛君チョー好み!
スリムなアイドルよりゴリマッチョ!
シュッとした顔よりコッテリ顔!
私はそういう趣味!
まあ若い頃にそんな理想の男性に縁がなく優しさと溢れる愛情に絆されて亭主と結婚したのに今になってこんな理想的な男が現れるなんて。
神様のバカ!
と罵ると同時に配慮に感謝もしていた。
どんなに理想的でも色気を感じても相手は「息子の同級生11歳」

