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四谷荒木町の女〜再会の熱い夜
第1章 思い出の街で
 池の周辺は、今は住宅やマンションばかりで見る影もないが、昔は高級料亭が居並ぶ有名な歓楽街だったという。策の池のそばに残っていた料亭「雪むら」の建物も、数年前に取り壊され、その跡地には無機質でモダンなマンションが建っている。

 彼、神岡真司がまだサラリーマンだった頃に勤務していた会社が四谷にあった。仕事帰りに先輩や同僚と連れ立って、外苑通り沿いの飲み屋やスナックへ繰り出したものだ。

 ゴールデンウィークも終わった五月の末の、ある日の午後に、そんな思い出がある四谷荒木町へ、作家である彼は久しぶりに訪れた。ライターもやっている彼が、とあるタウン誌から依頼を受けて連載している「東京の古い街を歩く」というコラムの取材のためにだ。

 縦横無尽に伸びている路地や坂道を、写真を撮りながら、頭の中でコラムの記事を整理しつつ、行ったり来たりと散策した。ついでに津の守弁財天にも賽銭をし、仕事の成功を祈願した。

 取材を終えた頃にはすでに日が西に傾いていた。散々、歩き回ったせいで、少々疲れてもいた。
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