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池袋ウエストゲート・ラブホテル〜追われる美女の事情(わけ)
第1章 変わりゆく街で

フリーライターの神岡真司は取材の目的で池袋に来ていた。とあるタウン誌に連載しているコラムを書くためだ。作家もやっている彼だが、小説(主に艶っぽい話を書いている)だけでは食っていけないので、ライターとして、依頼されたテーマの記事を書く仕事もやらせてもらっている。今回のテーマは池袋だった。
池袋は思い出のある街だ。通っていた大学がある。大学を卒業し、新宿にあった会社へ就職してからは、池袋へ来る機会も減ってしまった。サラリーマンを辞め、作家になった彼が、仕事のためとはいえ、こんな風に、青春を過ごした池袋の街を歩くのは久しぶりになる。
池袋西口公園の交差点の向こうがわ、丸井があった場所は、新たな商業ビルの建設に向けて工事中だ。その裏手に、池袋駅の東口と西口を繋ぐ地下通路の出入り口がある。
東口方面から長い地下通路を歩いてきた彼は、そのa-1出口の階段を登り、地上へ出た。そこに綺麗な女の子が立っていた。すれ違う神岡に目もくれず、手にしたスマホに見入っている。
池袋は思い出のある街だ。通っていた大学がある。大学を卒業し、新宿にあった会社へ就職してからは、池袋へ来る機会も減ってしまった。サラリーマンを辞め、作家になった彼が、仕事のためとはいえ、こんな風に、青春を過ごした池袋の街を歩くのは久しぶりになる。
池袋西口公園の交差点の向こうがわ、丸井があった場所は、新たな商業ビルの建設に向けて工事中だ。その裏手に、池袋駅の東口と西口を繋ぐ地下通路の出入り口がある。
東口方面から長い地下通路を歩いてきた彼は、そのa-1出口の階段を登り、地上へ出た。そこに綺麗な女の子が立っていた。すれ違う神岡に目もくれず、手にしたスマホに見入っている。

