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僕の愛する未亡人
第12章 欲しがる未亡人 本間佳織①
「佐藤くんが、きちんと誠実なの知ってるよ。今日だって、嫌かどうか確認してくれた。むしろ、あたしでいいの」

「ぼ、僕は…ずっとそうなりたかったよ」

彼の自分に対する気持ちが突出したものだということは、とうにわかっている。
だが、一回りも歳上であることに、不安は拭いきれない。
それでも彼がいいというならば――

「あたしを佐藤くんの特別にして下さい」

お願いするのは自分の方のはずなのに、と理央は泣きそうになってしまう。
襟足に指先が絡まって、佳織に口付けを何度もされる。
今まで簡単にできたことが、こんなに神聖なものだと思わなかった。


*


そのままいつの間にか眠ってしまって、理央は裸のままそっと体を起こした。柔らかな生き物が、すやすやと寝息を立てて眠っている。
起こさないようにそっとベッドから出て、水を飲んだり、用を足したりする。
口の中がカラカラで、マウスウォッシュを使って口の中をゆすいだ。
部屋に戻り、脱いだ下着を手探りで探して身につけると、再び布団の中に潜る。
理央はくりくりとした目をぱちぱちとさせて、隣の佳織の寝顔を見やる。
伏せた睫毛は長く、鼻筋が通っている。
自分より一回り上だが、相当男性から気に入られてきたのではないだろうか。
そっと指先で佳織の髪を梳くと、わずかに寝息が乱れる。

「ん……」

起きてしまったのか、佳織は理央の胸に顔を埋めた。
無防備なその姿に、良からぬ欲求が芽生える。
理央はそっと、布を纏っていない佳織の背中を指先で撫でた。まだ何をされているのかわかっていないのだろう、眠そうに理央の胸に頬を擦り付ける。
理央の胸がどきんどきんと高鳴っていく。
肩や腕の辺りを指先で幾度か撫でると、さすがに佳織の体が震える。
ゆっくりと体を起こした佳織は「お手洗、貸してくれる?」と何もなかっとように尋ねる。

ユニットバスの方で、トイレの水音と、しばらくしてからシャワーの音がする。
その生活音ですら妙になまめかしい。
佳織はやがて、一糸まとわぬ姿で薄闇の中に現れると、布団の中に潜り込んだ。

「すーぐどきどきさせるんだから」

ちゅっと唇がついばまれる。歯磨き粉の匂い――どきんっと理央の心臓が跳ね上がる。

「今までギリギリまでだった分――したくなっちゃうよ」
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