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第16章 欲しがる未亡人 本間佳織⑤

冴子は理央の頭を引き寄せた。理央は自らの唇を冴子に押し当てる。
すべすべとした肌を撫でていると、下半身にずくずくと血液が集中して、冴子の太ももにそれが当たってしまう。
ただキスをしているだけなのに、冴子の舌はあまりにも凶器のようだ。その舌が自分の体を這い回り、肉棒をしゃぶれば、強烈な快感が突き抜けることを理央の体は覚えている。

「ん……触って？ もうびしょびしょだから、大丈夫……」

「だ、だめ、すぐいれたく……なるから」

「佐藤くんのサイズなら大丈夫」

くすくすと冴子が笑う。
自分に余裕がないことに苛立ちを覚え、理央は冴子の両腕を上げさせる。
腋の辺りから肘にかけて、ゆっくりと舐めあげた。

「あ……んっ」

ふわふわの胸を揉みしだきながら、左腕の柔らかい部分にキスを落とし、時に甘噛みする。

「んっ、ん……」

たったこれだけの愛撫に体を震わせる冴子は、いかに色々な男たちに抱かれ、快楽を覚え込まされたのか。
妙な嫉妬心を覚え、胸の頂きに親指を擦り付けながら、少し強めに腕を噛んでしまう。

「は……ぅっ。ん、ん……噛まれるの、好き……もっとシて……」

シャワーを浴びて、とれかかった香水よりも、冴子自身の甘い体臭が濃くなっている気がした。
それに誘われるように、首筋、腕、胸の柔らかい部分を甘噛みしていく。

「ん、……は…ぁ、気持ちいいよぉ……」

「ここも？」

「んんぅっ」

冴子の乳頭に軽く歯を立てる。

「ぅ……ん、好き、んん」

冴子はこくこくと頷いた。
臀部を五本の指で捏ねながら、固くしこった乳頭を舌の腹で舐め上げ、歯を立てる。
臀部を外側に引っ張るようにするせいで、冴子のそこから、体液が溢れ出しそうになっている。

「ん、ぅ」

臀部を捏ねる手を滑らせ、脚を開くと、膝から太ももをさわさわと撫でる。
乳頭の強烈な刺激と、焦らすような触り方で、冴子が思わず身をよじる。

「意地悪……」

理央の猫っ毛の髪を撫でると、唇を震わせて言う。
髪に触れる手を背中、そして腰へ滑らせた。
理央は我慢できなさそうに顔を上げると、胸元から腹へ、そしてさらに下へ顔を動かす。

「ん、んん……っ」

脚を開かされた冴子は、毛の生えていない恥丘の周りに舌を這わされる。