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僕の愛する未亡人
第8章 はじめての夜
唾液をたっぷりと含んだ舌は、腟内を熱くさせるだけではなくて、妙に心地よかった。
ただ自分を性的な対象として見ているだけではなくて、二人の関係の延長に、その行為があるからだと冴子は思った。

「そ、そんな……んん、丁寧にされると、恥ずかし……っ」

縛られた手首や、体全てを震わせる。
だが、恥ずかしさとは裏腹に、生産管理部に配属された時――自分を支えてくれた彼女にすべてを委ねてもいいとさえ思ってしまう。
それに応えるように、幾重にも重なった秘肉のひだの隙間まで、丁寧に佳織は舐めとっていく。

「んん……すごい、飯塚さんの舐めて……こんなに興奮すると思わなかった」

はあっと甘美な吐息を漏らしながら、佳織は言う。

「ん、嫌じゃ……ない……?」

快感の中、潤んだ瞳で佳織を見つめながら尋ねる。

「ふふ、さっきの飯塚さんの言葉、そのまま返すよ。大切な後輩だからこそ、嫌じゃない」

「――あっ」

再び舌が這わされる。次は、尖りきった冴子の肉芽だった。

「ん、んぅ、そこ、は……や、んんっ」

「指でもやらしいと思ったのに…この感触……舌だともっとすごいね」

ぷっくりと膨らんだそこを飴玉を転がすように舐めていく。

「は……ぁ、んん、パンパンだから、恥ずかし……いっ」

「そんなことないでしょ? いろんな男に舐めさせて……気持ちよくなっちゃうくせに」

「な、ん……で? 恥ずかし…よ?」

冴子は当たり前のように言う。他の男はそうではないが、佳織は恥ずかしいのだと。
男たちに抱かれてきたときとは違う。彼らの眼差しは、ただ体を欲しがるだけだった。そして、自分も心の隙間を縫うように、男と寝ているわけではない。冴子も男が欲しいだけなのだ。
だが佳織は違う。彼女は体の反応を、声の震えを、そして冴子自身の揺れまでも見透かしてくる。裸をさらす以上に、心をさらすことになるのだから。

「……本間さんに見られるのは、恥ずかしいよ?」

佳織はきょとんと目を丸くする。冴子の言葉の真意はわかりかねるが――自分には特別な羞恥を感じるのかと、佳織は嬉しかった。
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