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僕の愛する未亡人
第9章 はじめての朝
佳織の潤んだ瞳に見つめられ、理央の喉がごくりと鳴った。

「……ほんとに、いいんですか」

「ちゃんと、ずっと思ってるよ……」

佳織の答えに、理央の胸の奥が熱くなり、昨夜の背徳と快楽が蘇る。だが、今ここにあるのは、二人だけの静かな時間だった。

「ぼ……僕、今日すぐ帰るから……今日の夜は? 僕の家……なら、どう? せ、狭いけど。お、女の子なんか入れたことないしっ」

急に子供のような口調になる。思わず堪えきれず、佳織は吹き出してしまった。
佳織は口元を押さえて笑いながら、理央の顔を覗き込んだ。

「……そんな風に誘われたら断れないでしょ。予定もないし」

「え、えっと……じゃあ……来てくれるんですか」

理央の耳まで赤くなっているのを見て、佳織は胸の奥がぎゅっと締めつけられる。

「……うん。二人でゆっくりしよ?」

――彼の家は、佳織の自宅の最寄りから二駅先だ。
二十時頃に駅に来て欲しいと言われた。理央は自分で宣言したように、すぐさま服を着替えて家を出て行った。
冴子に会うのは気まずかったのかもしれない。
理央を見送ったあと、玄関から冴子の眠る寝室へそのまま向かう。
薄闇の中で、静かな寝息を立てる冴子を見下ろす。
昨日、あれほど乱れた体は、今やあまりに無防備な姿をさらしていた。

「……飯塚さん」

髪を撫で、呼びかけても、彼女は目を覚まさない。
その寝顔を見つめながら、佳織は胸の奥に複雑な感情を抱いた。
自分を慰めてくれた存在。そして、背中を押してくれた存在。だが、今夜は理央と二人きりになる。
縦にパイプの付いたヘッドボードには、まだスカーフがついたままだった。複雑な気持ちで、そのスカーフに視線を向けたかと思うと、佳織はそっとベッドに潜り込んで、冴子に覆いかぶさった。
すやすやと眠る彼女の肩に、唇を押し当てる。

「ん……」

佳織の気配に気づいたらしい。冴子は佳織に甘えるように抱きついた。

「ん、ほーんましゃん。まだ、目あかなぁい……佐藤くんは?」

「帰ったよ。今、十時半くらい」

「ぅん……そんな時間……。息子さん、まだ帰ってこないの」

冴子は佳織を抱き寄せながら尋ねた。

「うん、夜になると思うって」

「じゃ……シャワー借りてもいい? 佐藤くん、帰ったなら続き……する?」

冴子は妖しく微笑んだ。佳織はこくん、と頷くことしかできなかった。
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