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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第21章 告白~許しを乞うて大好きな人と一緒に。
「それでだったの? なんかおかしいと思ってたんだよ! 日直がいるのに、なぜかいっつもあたしが先生の手伝いをさせられてたのっ!」
「そういうことだ」
はっはっは。
悪びれもせずにご満悦なお父さん。
だけどあたしはそのおかげで友達とろくに寄り道もできなかったんだ。
「お父さん!」
あたしのスクールライフを返してほしい。
ほっぺたを膨らませて抗議するあたし。
「まあ、おかげでずっと手出しされずに済んだのは助かったよ。澪ちゃんの初めてを奪えたし」
「――ゆ、唯斗さんっ!」
あわわわわわっ!
いったい何を言い出すのっ!!
慌てふためくあたしを余所に、唯斗さんは腕を伸ばしてあたしの肩を引き寄せた。
「まったく、見せつけよってからにっ!」
お父さんがなんか不服そうです。
「とにかく、何があっても大学はきちんと卒業してもらうよ。それは兄さんとの約束だったでしょう? これは絶体に曲げられないよ?」
「――いいの? 唯斗さん、あたしなんかを」
「こらっ! 卑下しない約束だろう?」
「は、い」
コクン。
静かに頷いた。
これで全部解決?
そう思っていたのに……。
「許さんっ!」
ええっ!?
お父さんが拒否した。
「お父さん?」
すっごく良い雰囲気だったのに、お父さんのひと言で全部が台無しになった。
「なんでっ! 唯斗さんへの恋、ずっと応援してくれてたのにっ!?」

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