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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第23章 親公認の仲になれたけどこれってちょっとおかしくないですか?

「おっぱい出ちゃう?」
 イヤイヤを繰り返せば、あたしの続きを唯斗さんが訊ねてくる。

「っふぅううんっ……」

「本当に君は可愛いね……」
 唯斗さんがまた、あたしに覆い被さってきた。

「んぅ……」
 今度は長い長い口づけが与えられる。

「いやぁ、唯斗、澪が好きな相手がお前で本当に良かったよ。日に日に女性らしい身体に変化していく澪をずっと目の当たりにしていては胸が躍った。しかし、まさかこんなふうに抱けるとは夢にも思わなかったからね、お前には感謝している」
「好いてくれているのは判っていたんだけどね。俺も、まさか澪ちゃんがセックスを許可してくれるとは思わなかったんだ……」
 叔父の立場と年の差のことを指してるみたい。
 唯斗さんはあたしの頭を撫でる。
 なんだかとても大切な物を愛でるような、そんな触れ方だった。

「……はふ、はふ」
 あたしは唯斗さんの口づけで蕩けてしまった。
 何も言えないまま、ただ大好きな人の腕の中に包まれた。


「ずっと見ていたんだ……。あの大雨の夜から、必死に泣くのを我慢してベッドの上で縮こまっている君を見て以来、守りたいって思った。当時付き合っていた七瀬にもない感情だった。知らなかったよ、俺にそんな母性があったなんて……俺を困らせたり焦らせるのも、澪ちゃんだけ――君だけが俺を掻き乱すことができる……」


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