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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第26章 ーSide:澪父ーSEASIDE
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「昨日はスマン、本当に悪かったと思っている!」
「本当に? あたし、海で泳ぎたかったんだからっ!!」
「今日こそ泳ごう。な、それでいいか?」

 昨日に引き続き、貸し切りの夏のバカンスを楽しむわたしたち。
 もっぱらわたしだけに膨れっ面の姫の機嫌をどうにかとろうと必死だった。
 どうやら澪は唯斗ならどんな攻められ方でも良いらしい。
 父さんはなかなか辛いな。


「もういいよ、今日はビーチバレーしよう?」
 しかし澪は優しい娘だ。
 父親のわたしが言うのもなんだが、とにかく寛容で可愛い!!
 それが澪、我が娘だ!!
 泳ぐ気分ではなくなったらしいのか、はたまた昨日のようになるのを恐れているのか、あるいは両方かもしれない。
「ビーチバレーか、いいなっ!」
 澪の揺れるバストをしっかり拝むのもなかなかの風物詩だ。
「兄さん? 何か企んでない?」
 流石は唯斗、なかなか読んでくるな。

「何を言うか! 娘と大切な夏の思い出を作るのに必死なんだぞ?」

「ねぇ、昨日の水着を着なきゃいけない?」
「澪に似合っていると思うんだが、ダメか? 唯斗と一生懸命悩んで買ったんだ」

「……わかったよ」
 流石は恋の威力というものか、唯斗の名前を出すと一発だな。

 ――ということで、わたしたち三人は例の如く砂浜にやって来た。


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