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お屋敷メイドの凛
第1章 お屋敷入り
凛はその日、郵便ポストの奥底に、一枚のチラシを見つけた。
少し厚みのある、ざらついた手触り。
安い大量印刷のチラシとは異なるその材質。

「住み込みバイト…?」

見出しには、住み込みで家政婦をする趣旨の募集が書かれていた。
実のところ凛は、どんな仕事でも喉から手が出るほどに求めていた。会社員として真面目に勤める傍ら、副業を探す日々だが、空振り続きだった。
親の借金を返すためだ。凛がまだ掴まり立ちをして間もない頃、父が株で擦って作ったと母から聞いた。半狂乱になり皿を投げつけられた父は、そのままどこかへ出ていって、帰ってこない。そんな訳で顔すらも知らない。生きているのかさえわからない。
凛の記憶には、優しく温かい家族の記憶はない。髪を振り乱し、厳格でおかしくなってしまった母だけが、残された。
社会人になってからは、凛がひとりで家計を支えている。

父親が自由奔放だったからか、母親から男性との付き合いも制限された。どこへ行くにも誰に会うにも隠し事はできず、いまだに門限は20時。
社会人になって何度か男性から声をかけられることもあったが、デートなんてできるはずもなかった。
見かねた友人たちが連れ出そうとしてくれたけど、母から隠れてコソコソと悪いことをしている気になってしまって、直前に気が引けてしまって逃げ出してしまった。
凛はまだ、男を知らないでいる。


チラシの内容をざっと読むと、家の清掃と住人の対応だけでいいみたいだ。
家の広さと、他にも使用人が数人いること、仕事内容が簡単に書かれていた。
……たったこれだけで今のお給料の2倍なの…?
ちょっと怪しいなぁ。

住人対応の部分をよく読むと、こう書かれていた。
「ご主人と昼夜コミュニケーションをとっていただきます。開放的になりたいあなたを、お待ちしています。」

昼夜って、そういうこと・・・?自分の常識の疎さに自信をなくしながらも、もう一度手元のチラシに視線を落とす。
でも、家を出られて、衣食住がついてこんなにお給料をもらえるなら…
怖い目にあったら辞めちゃえばいいのよ、と明るく自分を励ました凛は、
スマホを手に取り、書かれていた電話番号をタイプした。
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