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脳内ショートストーリー
第1章 【佐伯莉子と西くん〜大学生の恋〜】

声を掛けた方が良いのか迷うが
ゲームに夢中なので気付くまではジッと
していようと決意
それにしても彼は何年生?
あまり見掛けた事がない
毎日見るチャラ男とは正反対の見た目
黒髪で短髪、ピアスもあけてない
服装も真面目だなぁ〜という印象
時々「あ〜クソ」とか「しくった」とか
ブツブツ言ってて笑いそうになる
「マジで、やめて、あぁ、来んな、それ俺が狙ってたやつ〜!」で思わず吹き出してしまった
それに気付いたのかイヤホンを外してこっちに顔を
向けてきたの
お互い初めまして…で一瞬気不味い
「え?え?」
「あ、ごめんなさい、勝手に入りました、少し身を隠したくて」
「え、あ、そうなんすか、どうぞ、俺行くんで」
慌ててリュック背負って出て行こうとしたから
咄嗟に腕掴んで引き止めてしまった
「いや、まだ行かない方が…」
「え?え?」
引き止める私の手と私の顔を交互に見て
かなり戸惑っている彼に
「もう少し、一緒に居ませんか?」と言っていた
自分でもわかんない
何でこの時、こう言ったのか
明らかに周りとは違うタイプの彼に安心感を
抱いていたのだろうか
「誰かに命狙われてるんすか?」とリュックを前に
抱っこしたままマジマジと言ってきたから
私はそれに乗る事にした
「そうなんです、今出て行ったら私と間違えてあなたが狙われるかも…」
「え、俺?もしかしてあなたは何処かの令嬢とか?」
「私の事、知らないですか?」
改めて顔を見合って数秒フリーズ……
この時、凄く目が綺麗だなって思ったの
前髪に隠れて最初は見え辛かったけど
ちゃんと見たら肌は綺麗だし結構イケメン……
「すみません、眼鏡掛けて良いですか…?」
「あ、どうぞどうぞ」
リュックから出した眼鏡を掛けてもう一度
私の顔を見てくる

