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脳内ショートストーリー
第1章 【佐伯莉子と西くん〜大学生の恋〜】

早歩きから徐々に走り出す
後ろから「おい!」と先輩の声が聞こえてきたけど
追い掛けて来る事はなかった
ヤバ……連れ去られてる?私……
めっちゃ目立ってるじゃん
手握られたままだから皆が「え?」てな顔で
振り返って見てる
どっちで呼べば良い?
こんな勇気振り絞ってくれたんだから私も
勇気出して良い?
皆に聞かれても良い
寧ろ、聞かせたい
「ちょ、ちょっと陽平…!待って」
「ダメ、待たない、もう少し走って!」
何処連れてかれるの?
走って逃げてきたのはあの非常階段の踊り場
2人ともなだれて座り込む
ハァハァ…と息を整えてケタケタ笑った
「急に、何なの?びっくりした、アハハ」
「だって、迷惑そうにしてたからつい…」
「ヒーローじゃん、あんな目立って大丈夫?」
「俺、明日から終わった…」
「後先考えずに動いちゃったの?」
「うん、余計なお世話だったらごめん…」
「余計じゃないよ、ちょっと感動…」
「俺も……今は足ガクガクしてるけど」
うん、手も震えてる
初めての勇気だったよね、多分……
その手を両手で握りしめたら
また顔が真っ赤になっちゃうかな……
「陽平……今の気持ち、正直に言って良い?」
「え……」
「最初に会った時から陽平の事は良いなって思ってたよ」
「えぇ、ウソ…」
「ウソじゃない、好き…」
びっくりして、照れて、
何処見たら良いかわかんない目線
「あんな目立つ事したんだからさ、告白の返事、してくれても良くない?」
「こ、告白……」
「うん、したよ?陽平が好きって……付き合う?」
「そんな……絶対釣り合わないよ」
「付き合ってみないとわからないよ?」
「そうだけど……何で、俺…?」
そこまで言わせる…?
まぁ、女からの告白もアリだよね?

