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脳内ショートストーリー
第1章 【佐伯莉子と西くん〜大学生の恋〜】

「近寄ってくる人たちより私には輝いて見えたから、他の人とは違う、もっと知りたい、陽平の事」
ねぇ、自分から聞いておいて顔覆うとかなくない?
顔真っ赤だよって誂ったら
昔から赤面症なの!って言われちゃった
隣にぴったりくっついて座る
無理やり手を握った
「手汗凄いから」って離そうとしてきたけど
ギュッと握り締めた
「告白の返事は…?」
ごめんね、せっかちなの
陽平の事に関してはあまり待ちたくない
待ってる間、どうにかなりそうだから
YESかNO、はっきりさせたい
「本当に……俺で良いの?」
「じゃ、逆にさ、陽平の彼女にして」
「え?え?」
「陽平の彼女になりたい…です」
そう言ったら照れながら手をギュッと握り返してくれた
「俺、明日から人生、大丈夫かな?宝くじ当たるより運使い果たしてる気がするんだけど…」
「うーん、そしたら私の運、分けてあげる」
握ってない方の手で前を向かせ、ほっぺにチュッてした
キスはまだ早いかなって思ったから
泡吹いて倒れちゃうんじゃないかなって……うふふ
ほっぺでもびっくりしてたけどね
もう腹を括ったのか、
私が声を掛けてもオドオドしなくなったし
一緒に居る場面も増えてきた
どことなく噂が飛び交い
付き合ってるって知れ渡っていった
前髪カットして目が見えるようになっただけで
周りの見方も変わる
ヤバ……陽平がイケメンなのバレる
まぁ、でも良いか、私の彼氏だし
先輩方もしつこいのはなくなった
一人になるとまだ声は掛けられたりするけど
もう大丈夫
「付き合ってる人居るので」と断れるから
「いや〜まさか莉子が西くんと、とはねぇ」
友達も不思議がる
「何で?話すとめちゃくちゃ面白いよ」
魅力を話してもなかなか伝わらないけど
伝わらなくて正解なの
私だけがわかっていれば良い
共有したくはない
わかられてたまるか
陽平に向ける私の視線が愛で溢れてるんだって

