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美味しいサンドイッチの作り方
第4章 光+翔…とお出掛け

『知ってるよ…知ってる…、俺達が
なつまママって呼べても母さんって
呼べないのと…一緒だよ…俺達の
母さんは……世界にあの人だけだから…』
そう言いながら頭をポンポンしてくれて
そのまま翔が待ってると言う
プラネタリウムの入口まで
光にグイグイ引っ張られながら移動する。
ここのプラネタリウムは有名みたいで
上演時間が近付いて既に
中に入れるようになってるみたいで。
光に連れられながら、3つある
プラネタリウムへの入口から中に入ろうと
した時に聞いた事ある声がして…。
もしかして…って思って
その声の主を確かめると…。
それは同じクラスの新井君で…、
新井君の隣に居るのは……
新井君の……幼馴染の…琴音ちゃんで…
普段は…部活に勤しんでいて…
飾り気のない感じのサバサバ系の
琴音ちゃんが…可愛い…フリフリの
スカートを履いていて…髪の毛も巻いてる…。
『クラスのやつとか…居なくて
マジで良かったな、琴音』
『うん、春馬とこうして…手繋いだり
腕組んだり…出来ないもんね…』
そっか…あの2人…そんなのじゃ
ないって学校では言ってたけど、
付き合ってたんだ……ずっと…。
ぎゅっと…光が私の手を握ってくれて。
そのまま引っ張られて椅子に座った。
3人分のベストポジションを…
ここを熟知している翔が抑えててくれたから。
光と翔の間に…私が座る事になって
なんで?ってなったんだけど
上映開始時刻になるので
座って下さいとアナウンスが流れて
納得はできない席順だったけど
慌てて席に座ったら。
すぐにドームの中は真っ暗になって。
左から…光の手が伸びて来て
さっきも手繋いでたけど
またぎゅっと手を繋がれてしまって。
右から…も…手が伸びて来て、
翔に手を握られてしまって居た。
その後は…30分間のプログラムを
観てたんだけど…正直…時々
指と指を絡ませて来たりして
えっちな手の繋ぎ方をして来るから…。
自分が…新井君に失恋した事も…、
ましてや学芸員さんが説明してくれてる
星空の解説も頭に全然入って来ない。

