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第24章 樹さんの屋根裏部屋 ～なゆたサンドレシピ③～

『それ、いいじゃん…、
波の音聞きながら寝れそうだし。
海辺のコテージに泊まってる
気分になれんじゃん……』

ザァ―――ン　ザァ――――ン

寄せては返す…波の音を聞いてたら、
３人で一緒に泊まった
きらめき海岸のオートキャンプ場を思い出す。

『こうして、海の景色を窓から眺めて
波の音を聞いてたら。なんだか…
一緒に泊まった、きらめき海岸の
オートキャンプ場を思い出すね』

「うん、今…３人で一緒に泊まった
オートキャンプ場の事…思い出してた」

色々動画を探してたら、３人で行った
きらめき臨海水族館
アクアリア　KIRAMEKIの
大水槽の動画が…出て来て。

『ナイトアクアリウムも…楽しかったね』

「うん、水槽の前に敷物が
敷いてあって寝転がれたもんね」

大きなスクリーンにその映像を
映し出せばナイトアクアリウムに
３人で行った、あの夜を思い出す。

光がリモコンを操作して、見たい動画を
色々と探しているみたいで。

『花火、花火も観れるじゃん』

花火大会の４Ｋ映像が出て来て
それを再生してたら。

『光、ほらこれ。
きらめき臨海HANABIナイト…の
動画も関連に出て来てたよ』

花火の動画を再生してるからか
今年の花火大会の４Ｋ動画が
色々と関連の所に出て来て。
翔がその中から臨海地区の
花火大会の動画を見つけたみたいで。

『もしかして、今年３人で
一緒に観に行ったやつ？』

『そうそう、今年のやつ。
なゆた、この動画にする？』

「うん、花火大会の動画…観たい」

『じゃあ、これ、再生するね』

３人で観に行った臨海地区の
花火大会が…お部屋の壁の
スクリーンに映し出されていて。

スクリーンが大きいから
大迫力で花火が…観れて。
ＢＧＭの音楽とかも…
あの夜の記憶と…リンクして重なる。

『来年は…僕も…なゆたと
一緒に、…夜の観覧車に
２人だけで…乗ろうかな？』

今年の花火大会の…後は、
いつもより１時間長く営業してる
臨海地区の商業施設の
観覧車に…光と一緒に
罰ゲームとして乗ったんだけど…。

『３人で…じゃねぇのかよ』

『いつも３人で…だしね？
偶には…２人で…が
あってもいいと思うしね』